公認会計士試験の勉強を始めるにあたって、まず最初に考える必要があり、かつ、最も重要と言っても過言ではないのが「予備校選び」です。
僕自身も、公認会計士試験の勉強では予備校を利用して合格しましたが、実は、一度は予備校選びに失敗して、予備校を変更している身でもあります(恥ずかしながら)。
僕自身の受験経験も踏まえ、この記事を見てくださっている方には受験失敗のリスクを極力減らして頂きたいと思っています。
それでは、公認会計士試験の予備校選びのポイントをお伝えしたいと思います。
公認会計士試験の予備校選びの前に
今の時代、多くの人は資格を取得しようと考えたときに、まず何をするでしょうか?
ほとんどの人は、ネットで情報を検索すると思います。
例えば、「公認会計士 予備校 比較」などの検索キーワードでGoogle検索をかけると、実に情報が充実した比較サイトが検索上位に出てくることでしょう。
その比較情報自体は非常に価値のあるものです。
本来であれば自分で各予備校に出向いた上で(もしくは各予備校の公式サイトにアクセスして)、各予備校の強みを把握する必要があるの手間が省けます。
ただし、注意点もあります。
一言で言えば、「情報を鵜呑みにしない方が良い」ということです。これは、公認会計士試験の受験勉強に限らず、すべてのネット上の情報に言えることです。情報を得ることは非常に良いことですが、そこから得た情報から最終判断は自分の頭で考えてするようにしてください。
もちろん、この記事でも同様のことが言えます。
例えば、予備校の比較サイトを見たときにこんな視点で見たことはありますか?
- この情報は誰が書いたものだろう?
- 記事を書いた人は受験経験があるのかな?
- 受験経験はあるみたいだけど、合格していない人かもしれない
人生で大切な時間とお金を捧げるわけなので、ここは疑い深く見ておく必要があります。
公認会計士試験でかかる受講料の多くは50万円を超えてきます。また、勉強時間も4,000時間近くを費やす試験です。
気軽に受けられる資格試験と異なり、「失敗したくない」と強く思うのは当然のことです。
だからこそ、しっかりと事前に検討してから勉強をスタートすることをオススメします(僕自身が一度予備校選びで失敗したので、本当にそう思います。。)
公認会計士試験予備校の選択肢
公認会計士試験の勉強をはじめるにあたって、まず最初に
- どこで勉強するのか?
- どんな教材を使って勉強するのか?
という点を決めていく必要があります。
一般的に、選択肢は4つ程度あります。
- 有名大手予備校(大原簿記専門学校、TAC)に通う
- 中小規模の独自の強みを持った予備校(クレアール、LEC、東京CPA)に通う
- 独学で頑張る
- いずれかの予備校の通信教育を受ける
この中で自分に合った方法を選ぶことになります。
失敗した予備校選びと新たな決意
僕は最初、ICOライセンススクールというニッチ(?)な予備校で勉強をスタートしました。
なぜそこを選んだかと言うと、こんなことを考えていたからです。
- 自分はそんなに賢くないし、大手予備校の賢い人達に混じって真正面から勉強しても最短合格できない
- 人と同じような勉強方法で勉強して本当に合格できるのか?(自分はそんなに賢くないんだぞ)
- 最小限の努力で最短で合格したい
合格して今となっては公認会計士として働いているので笑い話ですが、当時は大真面目でした。
ほんと今思うと、しょーもないことを考えていたんです。。
当時の勉強を始めたころの僕は、関西に住んでる都合上、ICOライセンススクールでは通信教育でのスタートになりました。東京にしかライブ授業のない予備校だったからです。
何も知らない僕はここでつまづきました。
予備校を責めるつもりもありませんが、当時の僕の環境からすれば完全に失敗でした。。。
頑張って通信教育で授業を受けていましたが、理解力がそんなに優れていない自分は、分からないところを直接教えてもらわないと理解できなかったんです。
はじめての簿記、はじめての会計、連結会計や企業結合会計の計算ポイント、各種論点の計算テクニックなど、挙げるとキリがありません。
結局1年ほどそこで勉強しましたが、全く合格圏内には届かず、不合格。。
親に何十万円って授業料を払ってもらって本当にその頃は申し訳ない気持ちでいっぱいでした。。。今でも鮮明に覚えています。
正直、当時の視野が狭かった自分は「自分の人生オワタ…」ぐらいの勢いの落ち込み具合でした。
当時勉強を始めたのは、高校3年生の頃だったのですが、I通信教育で失敗していた僕は気がつけば成果を得られないまま大学生になっていました。
ある日、通っていた大学の友達が会計士試験の勉強を始めたというので、「どこで勉強するの?」って聞いてみたんです。
そしたら
大手の予備校でする!って即答してきたんです。
大手はマンモス校で、それこそ優秀な人がバリバリ勉強しないと合格できないんじゃないか、、なんて不安がないの?とか、当時の何もわかっていない僕は斜めに構えてそう感じていました。
かといって、よくよく考えてみると、中途半端な気持ちでそもそも合格なんてできる試験ではないのでは?と感じるようになったのです(気づくのが遅すぎですが)
中途半端な気持ちで何かを成し遂げることなんて出来ません。
言い換えると、大手のマンモス校でも圧倒的1位になるぐらいの気持ちで勉強しないと、凡人の自分には合格なんて絶対できないなと悟ったわけです。
結果的に、大学の友達が通い始めた予備校で一緒に頑張ってみようと思い、親に頭を下げてもう1回チャンスが欲しいと懇願して大手予備校(大原簿記専門学校)に行かせてもらいました。
ほんとに親不孝だなって自分でも思いました。。でも同時に絶対合格してやる!って覚悟ができたのもここからです。
大学と予備校のダブルスクールへ
大学1年生の秋頃から、大学と大手予備校(大原簿記専門学校)との両立生活がスタートしました。
大学生活と同時に予備校に通う毎日で、正直辛かった時期のことを今でもすごく鮮明に覚えています。
みんなが楽しく大学生活を送っている中、
自分は何をしてるんだろう?
って幾度となく思いました。
楽しい大学生活(キャンパスライフ)を送っている余裕がなかったのです(精神的にも)。
でも自分が決めたことだし頑張ろうと思って、予備校に通い続け、
何回か不合格で諦めそうになりましたが、最終的には僕も合格しています。
合格するまでのことを全部書いてると本1冊ぐらいになりそうなのでやめときます。笑
自伝を出すほど有名になれば全てを語ります。笑
受験勉強を通じて、「これがなければ合格しなかっただろうな」と感じる部分がが4点ありますので、この点を紹介したいと思います。
公認会計士試験の合格ポイントはこの4点
公認会計士試験の受験時代には、本当にたくさん失敗して遠回りしました。
でも失敗する度に学ぶことも多くありました。
そんな僕なりの合格のための必須ポイントはこの4点に集約されます。
1. 直接教えてもらえる講師のいる予備校に通う。そしてわからないところを納得するまで質問する
2. 通信教育じゃなくて、ライブで講義を受講する
3. 答練も教室で必ず受ける
4. 切磋琢磨する同志に出会う
当たり前のようですが、これはすごく大切です。
合格だけを考えると、頭の良い人は独学で勝手にスピード上げて勉強した方が早いかもしれません。
でも、これだけは言っておきます。
普通の人には独学で合格なんて無理です。
大切なのでもう一度言います。
普通の人には独学で合格なんて無理です。
正直そんなに甘くない世界です。特に当時は合格率もすごく低かった。
はじめに通った通信教育の予備校を変えていなかったら、正直、今も合格できていないと思います(合格している人も当然いると思いますが、僕には合いませんでした)。
合格する前に諦めていたと思います。そして、負け犬のように文句を言っていたかもしれません。
受験勉強を孤独な通信予備校から、大手予備校の通学講座に乗り換えたことで、一番財産になったのは、紛れもなく予備校で出会った以下のような仲間の存在です。
- 一緒に勉強をした友人
- わからない点を教えてくれた先輩
- 励ましてくれて目標にしてくれた後輩
- 納得がいくまで解説してくれた講師陣
受験が終わって働き出してもなお、こういった仲間は今での繋がりのある貴重な財産です。
同じ業界で働いている友人もいれば、起業した友人もいる、税理士に特化した友人もいる、途中で諦めたけど有名企業に入社して頑張っている人もいる。
この色んな人と出会いがあったことが今後も一生の財産になるんだろうなって思います。
もしこれから勉強を始めようと思っている方、
完全に個人的な意見ですが、大手の予備校に入って勉強することをおすすめします!
もっと言えば、しっかりと講師に直接フォローがもらえるような環境で勉強することをおすすめします(一番手っ取り早いのは、通学です)。
公認会計士試験の受験生が占める母集団の多くは、大手予備校に通う受験生です。
相対試験である以上、受験生の大多数を占める母集団の中で勉強することは非常に重要なことです。
通信講座でやろうと思ってる人は、その前に1度この記事を読んでみてください。
➡︎公認会計士試験にはWEB講座(通信講座)だけでも合格できるのか?独学で合格できるのか?やっぱり通学が良い!? - CPA Meister
※他の予備校がダメって言ってる訳では決してありません。自分の経験をもとに思いを書いていることをご理解ください。
最後になりましたが、受験生のみなさん、応援しています!!
ぜひ最短で合格して、一緒に業界を盛り上げていきましょう!
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