いつも読んで頂きありがとうございます。 わんころくん(@wankorokun_0707 )です。
今回、覚えておきたいと思った記事を見つけた。
具体的には、HBR(ハーバードビジネスレビュー)7月号から感じた内容。
今、アメリカでは社員の3分の2近くが仕事に飽き、関心が持てず、疲れ果てているという研究結果がある。
成功すれば本当に幸せになれるのか?
これかの時代をどう生きていく必要があるのか?
そういったヒントを得られる内容だった。
以前に似たような内容でブログを書いている。
www.wankorokun.com
過去からこのブログを読んでいただいている方は、この続編として考えてもらえるとありがたい。
働いても不安が尽きない原因(3つの罠)
多くの人は頑張って働けば幸せになれると思っている。
それは世界共通。
ただ、本当はそうでもないのかもしれない。
①野心
野心があることは悪いことではない。
でも、野心を自分のキャリア(成功)のためだけに振りかざしているような人はいないだろうか?
野心は自分の目標達成のためだけに焦点を当てて使うとどうなるのか?
それは、キャリアアップだろうか?成功だろうか?
昔はそれで出世できたかもしれないけど、もうそんな時代ではない。。
協業やコラボレーション、イノベーションが求められている今の時代に、
本当に大切なことは「信頼」。
野心を自分の出世のため、
もっと言うと、自分が一番になるためにパワーを使っていると信頼が損なわれる。
それは表面上はわからなかったとしても(特に日本人は直接言わない人が多い)、
野心を自分のために使っている人は、同僚や周りから信頼されなくなる。
野心は使い方を間違えれば、「資産」ではなく「罠」になる可能性だってある。
僕もある上司の顔が思い浮かんだ。。
②すべきこと
仕事には「すべきこと」があると考えると思う。
当然、最低限すべきことはある。
礼儀、謙虚さといったところだろうか。
ただ、「すべきこと」(職場にある規範)には、
本来の自分を否定し、可能性を隠し、夢を潰す
ような選択をさせるおそれがある。
悲しいかな、
サラリーマンは、成功するためには「すべきこと」に従う必要がある。
男性であれば、
決められた制服(スーツなど)、決められた髪型(黒髪)、飲み会、残業
などがイメージしやすい。
ある人に従わなかった場合、出世できないような会社はないだろうか?
暗黙のルールで、「〜すべき」という考えに凝り固まった結果、
本当の自分を出せずに幸福を感じられない
といった事例が多いようだ。
暗黙のルールに従い続けた結果、
自らの魂を閉ざし、傷つけ、逆にキャリアの足かせになっているかもしれない。
これが「すべきこと」の罠。
③働きすぎ
ひと昔前(一部では今でも)、昼夜・平日・終日問わず、常に仕事のことを考える必要がある、
といった無言の圧力が存在する 。
起きている間は常に仕事のことが頭の片隅にあり、健康的な生活ができていない。
健康的な生活とは、例えば
- 友人と過ごす
- 家族と過ごす
- 子どもと遊ぶ
- 運動する
- 健康的な食事を楽しむ
- ぐっすり眠る
などを指す。
働きすぎることは、職場の同僚たちを深く理解することや、周りの立場になって考えてみることに十分の時間を割くことができない悪循環をもたらす。
また、働くほどストレスが溜まり、創造性と対人スキルが低下し、
物事の処理能力が下がる。
たくさん働けば余暇ができて、自由な時間が増えると思いがちだが、
現実はそんなことはない。
仕事は無限にあって、早く終われば次の仕事が降ってくる。
まさに「パーキンソンの法則」だ。
パーキンソンの法則を知らない方は、この記事も参考にどうぞ。
EI(エモーショナル・インテリジェンス_感情的知性)の重要性
これらはすべて「仕事」に対する先入観が大きく関係していると思う。
「勤勉さ」と「働きすぎ」を混同してはいけない。
時代は大きく転換点を迎えていて、
ひと昔前のように、終身雇用で一企業のために戦士のように働くことが必ずしも正解ではない時代になっている。
表現はきついが、これを「社畜」「会社のコマ」「ラットレース」
なんて表現する人もいる。
HBRでは、これを対処する方法として以下のように書かれている。
第一歩は、私たちには仕事で幸せになる権利があると認めることだ。
つまり、仕事は自己実現の主たる源泉にはならないという、誤った考えを捨て去るのである。
これはつまり、自分の仕事に真の意味を見出す必要がある。
公私混同するな!と言われる年配の方は今でも見かけるが、
仕事に多くを求めすぎているのかもしれない。
本当は、仕事をたくさんすれば幸せになれるのではなくて、
幸せなことをしていれば仕事がうまくいくはずだから。
労働=苦しいことを頑張って汗水垂らしてお金をもらう
という先入観は捨てた方がいいのかもしれない。
HBRで紹介されている真の幸福とは、
以下の「幸福の三構成要素」からなると説く。
①価値ある「意味・目的」への情熱
②「希望」に満ちた将来の展望
③本物の「友情」を原動力とする日々の活動がもたらす、深く持続的な喜び
ここで、「感情的知性(EI)」が重要になってくるようだ。
感情的知性とは、Emotional Intelligence(エモーショナル・インテリジェンス)の略。
EIは4つの能力として
- 自己認識
- 社会的認識
- 自己管理
- 関係管理
の4つを挙げている。
詳しく知りたい方は、HBRの7月号を読んでみてほしい。
人間は、本来自分が大切に思う理由のために戦いたい生き物であって、
学び、成長することが好きな生き物である以上、仕事に意味を持たせることが本当に必要になってくる。
ある調査では、
職場の人間関係が親密である場合、社員の満足度が5割上昇し、職場によき友のいる社員が仕事に完全に没頭する確率は、そうでない社員よりも7倍も高い
という結果が出ている。
仕事にやりがいを感じられるか、
必要とされていると感じられるか、
楽しいと思えるか、
を今一度考えて仕事を選ぶのもいいのかもしれない。
作家で心理学者のショーン・エイカーは
幸福は、成功よりも先に訪れる
と言っている。
これは本当に名言であって、真理をついていると思う。
幸せな人は間違いなく良い成果を上げている。
幸せやワクワク感は人に伝染するから。
まさに
「好きこそ物の上手なれ」と言ったもんだ。
堀江貴文さん(ホリエモン)の「多動力」 でも、
自分の時間を取り戻せ
と言っている。
「働き方改革」が重要なキーワードとなっているのは、
本当に時代にマッチしている、と思った。
10年後、自分はどんな働き方をしてるんだろう?