公認会計士試験に合格したら、多くの人は監査法人に就職します。
その監査法人において特有のストレスについて書いてみたいと思います。
そもそも監査法人って何?って方は、この記事を参考にしてください。
監査法人で特有のストレス
監査法人で働いていると、監査先のお客さんから「先生」と呼ばれることもしばしば。
まぁもちろんベテラン会計士の人は、紛れもなく「先生」なんでしょうけど、
入社1年目の人なんて特に「先生」と呼ばれるレベルではないです。
これは時に皮肉な表現として、クライアント先から未熟な人に対して「先生」と呼ばれることもあるぐらいです。。
当然新人は、早く先生と呼んでもらうに相応しい経験を積めるように日々自己研鑽していく必要がありますが、部長レベルの方からいきなり先生と言われるのは違和感がありつつ、自分に情けなくなる瞬間でもあります。
時には不甲斐なさや、やるせなさ感じます。
そんな気持ちを乗り越えつつ、数年経つと先生と呼ばれてもおかしくないようなレベルに成長し、クライアントに対してアドバイスができるようになっていくのですが、
やっぱり最初はストレスがかかります。
早く成長しないと役に立てないけど、クライアントからは高い専門サービスを求められます。
当然ですよね。お金をもらっているわけですから。
学校の若い先生もこんな気持ちだったのかなぁ?なんて、新人の頃は思っていました。
膨大な量の試験勉強をこなして、知識はある程度ついているとはいえ、やっぱり実務経験をしないと机上の空論です。
実際に実務をしているとわかるのですが、はじめは何故か、なかなか実務と理論(勉強してきた内容)が上手くリンクしません。
これも、試験勉強をしているうちは、同じような会社をモデルにして、同じような出題形式で同じ傾向の問題を解くからかもしれません。
自分では覚えているハズの会計理論も、いざ実務となると、はじめは上手く使いこなせません。。
まず仕事自体に慣れていないっていうのもあるかもしれませんが。。
学生時代に試験に合格した場合は、実務ははじめての社会人経験です。
会計理論の前に、ビジネスマナーやExcel操作なんてところから苦戦することも。。
そんな中でも、やるべき仕事のレベルは変わりません。
新人といえども、与えられた仕事(例えば、1つの勘定科目の分析)については、先輩のフォローはあるにしても自分でやりきらないといけません。
また、公認会計士としての仕事を受けているわけですから、誰でもわかるような低レベルな仕事は新人といえども許されるものではありません。
社内でも、「常に1人のプロとしての自覚を持て」と指導されます。
最初はこのギャップが凄くストレスになります。
先生ビジネスって難しいです。
だって、先生なんだから知ってて当然ですよねっていう姿勢で相手が話してくるわけですから。
実際に相手はそこまで感じていなくても、新人会計士自身がそう受け止めてしまいがちです。
そのやるせない気持ちや、不甲斐なさをどうパワーに変えていくのか?が新人の腕の見せ所であり、大変なところです。
誰もがはじめは新人なので、経験を積むしかないんですけどね。