公認会計士になるのを「やめとけ」と否定する人のパターン
公認会計士の資格を取ろうと思う、と言うと「やめとけ」と言うお節介な人がいるのも事実です。
理由は様々ですが、
- 凡人に取れるわけがない(難関資格だから)
- 資格があっても食べていけない
- 時間がかかり過ぎてコスパが悪い
- 今後AIが発達したら仕事がなくなる
- 結局そこまで稼げない
こんなことがよく聞くパターンです。
一方、公認会計士になろうと思う人が誰かに相談した結果、上で挙げたようなネガティブな内容を聞いてどう感じるか?もその後の意思決定を左右するポイントになるでしょう。
極論言ってしまえば、やるのは自分なので周りの意見に流される必要は全くありません。
周りも自分がするわけではないから、あることないこと言ってくるでしょう。
でも本人が公認会計士を目指したいかどうか?を考えるときには冷静に情報を入手する力も必要です。
だって、本当に「公認会計士業界は超絶ブラックで、難関試験に合格しても全く稼げなくて仕事もない」というのが噂ではなく現実だったとしたら、そこを目指すのは間違いなのかもしれないからです。
そこは冷静に情報を取捨選択しないといけません。
フェイクニュースも多いですからね。
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まず、将来のキャリアを考えたときに、誰に相談するのか?アドバイスしているのはどんな人なのか?を冷静に見極める必要があるでしょう。
公認会計士試験に否定的な人の傾向は?
僕自身も、受験期間が長かった(大学4年間すべて費やしました)こともあり、本当に多くのカラーを持った受験生と接してきました。
中には、努力してもなかなか報われなかった人がいるのも事実です。
(僕自身も、あと1問正解していたら・・・みたいな事が何回かありましたが、合格年次は上位合格できて最終的には報われました)
僕が見てきた中で、公認会計士試験に挑戦するのに否定的な人の傾向は、
- 自分が公認会計士試験に失敗した
- 公認会計士試験に合格したけど、実際自分が良いところに就職できなかった
- 資格を取得するのに5年も6年もかかってしまった
- 監査法人での仕事に不満がありモチベーションが低い
- 又聞きしてるだけで実は本人は全く会計士について知らない
- 活躍できていない会計士の身内
こんなところですかね。
まぁ考えてみてもそうですが、自分がこんな立場だったらネガティブキャンペーンをするかもしれませんねww
一方で、公認会計士試験に挑戦するのに肯定的な人の傾向は、
- 公認会計士としてバリバリキャリアを築いている
- 公認会計士試験に比較的スムーズに合格できた
- 公認会計士試験に合格して行きたかった法人にすんなり就職できた
- 仕事が充実しており、モチベーションが高い
- 公認会計士になったことで知り得なかった繋がりができた
- 独立開業して自由に仕事をしている
こんなところでしょうか。
ここでもわかるように、自分が良い思いをした人は勧めるし、悪い思いをしてる人や、ほとんど知らない人は否定する人が多いです。
そう思うと否定する人に相談したってそんなに良い解決策は生まれないんですよね。
事実として情報を集めるのには良いかもしれませんが、背中を押してくれるようなことは少ないでしょう。
実際、公認会計士になって良いかどうかなんて、やってみないとわかりません。
それならある程度モチベーション高く充実している人の話を聞いた方が夢がありますよね。
会計士は食えないなんて大した根拠はないと思いますし、会計士が食えなくなる前に、社会問題になるほどの食えない人が出てくるでしょうね。
それぐらいの自信とプライドを持って、自分のやりたいことを自分で決めたらいいと思いますよ。
少なくとも、僕の個人的な感想では、今のところ公認会計士になって結構よかったな〜って思ってます。
もちろん大変なこと、しんどいことはいっぱいありますが、それはどんな仕事でも同じでしょう。しかも、全然稼げています。笑
気になる方は、この記事も参考にしてみてください。
隣の芝生は青くみえるものです。
自分の納得できる道に進んで精一杯頑張ること。
これが、今も昔も将来も変わらない1番の方法だと思います。
それでも公認会計士になってしんどかった場合はどうするの?
会計士になって監査法人に勤務するが激務だ、とか、会計士になってもそれほど稼げないという情報が出てくるかもしれません。
ただ、1つ言えるのは、会計士であることは、独立して失敗しても企業勤めに復職することが可能ですし(資格の強みです)、独立後の監査バイトも今は時給6,000円程度から募集しています(2週間で40万円ですよ?)。
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仮に職場が合わなかったとしても、転職したいと思った際に公認会計士の資格があると非常に便利です。民間企業も公認会計士を求めています。専門性の高い職業であるため、収入面でも一般より優遇されることがほとんどです。
会計士や専門職・管理職に特化した転職エージェントもありますし、そこでは非公開の優遇情報もたくさん得られます。これも公認会計士であるがゆえのメリットでしょう。
僕も実際に監査法人からの転職を経験しましたが、転職活動中は「会計士でよかった」と何度も思ったものです。なんせ、求めてくれる企業がたくさんありますからね。ありがたい限りです。
ちなみに、僕は会計士として働きだしてから、転職エージェントに登録して(もちろん無料)、業界情報や転職市況を定期的にアップデートするようにしていました(その方が最高のタイミングで転職できるからです)
【会計士の転職に強い転職サイト3選】
マイナビ会計士は、転職業界で圧倒的な情報を持つ「マイナビ」が会計士に特化して転職情報を集めています。全求人の8割は非公開求人という優位性も持っています。
ジャスネットキャリアは、経理職や税理士に関する転職にも力を入れており、経理などの民間企業や幅広い選択肢を得るのに便利です。
MS-JAPANは「管理部門」に特化しており、年齢層のターゲットも幅広く扱っているところが特徴的です。
一般的な就活でもいくつかの就活サイトに登録すると思いますが、転職も同様、色んなエージェントから話を聞いてみて比較してみると肌感覚として各社の雰囲気や特徴が感じられることでしょう。
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公認会計士は士業であることで、他の士業(弁護士、不動産鑑定士、司法書士、社労士等)ともコミュニティも増えて、人生も充実することでしょう。実際、僕も公認会計士の仕事を始めてから弁護士さんなどの知り合いも非常に増えました。
公認会計士を「やめとけ」と否定する方もいますが、現役の公認会計士として働いている僕としては全然否定されるものでもないかな、と思います。
AIにとられるのでは?という声もありますが、僕はここも問題ないと思っています。理由はこの記事で書いています。
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