独立開業したての若手会計士に多い勘違い。
僕の同期にもいますが、独立開業した途端、急に自分が偉くなったかのような立ち振る舞いに変わる人。
ドキッとした人はいませんか?
そういう人に限って、独立前の職場ではあんまり評価されてなかった傾向にあって、退職原因の1つに「不満」が理由にあることが多いです。
つまり、アウトサイドインの考え方。
どういうことかというと、
- 自分はしっかり仕事をしているのに評価されなかった
- 上司が優秀でないから自分はしっかり評価してもらえないんだ
- 職場環境が花形ではない
- 運が悪かった
どれも、あながち間違ってはいないかもしれません。
でも大切なことを見落としている点に気がつきませんか?
そうです、すべて原因を「自分以外」の何かに求めています。
客観的に見れば、
- その人が上手く仕事を回せてなかった
- 周りへの配慮が足りなかった
- 自ら声を上げて環境を変えにいかなかった
- 同期の若い年齢の子と比べても突出する部分がなかった(転職メンバーの場合)
こういったように、自分に非があることも。
この思考ができるのが、インサイドアウト。
インサイドアウトで考えた方が前向きに取り組めると思いますし、周りに威張ったりせずに謙虚に素直な接し方が出来そうだと思いませんか?
独立開業する前も、した後もアウトサイドインで考えている人は、自分が正で物事を捉えがちです。
例えば、経営者が「サラリーマンなんて」って非難するのも、自分を正当化しています。
確かに、経営者になることでリスクを負っているのは事実で、それによって得られるリターンは大きいかもしれません。
でもそれは、単なる事実であって、
「だから経営者が偉い」わけではないでしょう。
人にはそれぞれの価値観があるので、自分の尺度でベストな選択をしているわけです。
ほかには、「自分一人の力でやっていけるようになりたいので、資格を取って独立開業しています」というセリフ。
これにも違和感があります。
そうなりたいからという野心は持ってていいと思いますが、この発言にはどこか周りを見下している態度があるように感じます。
サラリーマンとして組織に属そうが、
独立開業して経営者になろうが、
お客さんがいて、周りに手伝ってくれる人がいるからやっていけます。
つまり、どんな働き方をしようが「自分一人の力で」やることなんてほとんどないのです。
このあたりを勘違いせずに、常に謙虚に努力する会計士になりたいものです。
ふと、開業した同期を見ていて感じた率直な印象を書いてみました。
7つの習慣を読んだことのある人なら、言いたいことは理解できるのではないでしょうか?
個人的には、社会人である以上、1度は読んでおいて欲しい本です。