公認会計士になるための最後の試験が修了考査
公認会計士になるための最後の実務試験である修了考査の合格発表がありましたね。
公認会計士試験に合格すると、「実務補習所」と言われる場所に通って実務の勉強を2年間ほど行う必要があります。
修了考査というのは、その実務補習所の内容について、しっかり理解を深められているか?、職業的専門家としての適正や能力が備わっているか?を確かめることを目的とした実務寄りの筆記試験です。
合格者を絞ることを目的とした試験ではなく、例年合格率は60%程度でまぁまぁな確率で合格できる試験でもあります(4割は落ちるんかい!というツッコミもあるでしょうが)。
今年も合格発表が行われましたが、少し例年より合格率が低くなってしまった模様です。。
毎年恒例、修了考査は4月初旬の合格発表
修了考査の合格発表は、毎年4月1週目に行われます。
ちょうど、監査法人では3月決算の期末監査が本格化しようとしているシーズンです。
前回平成29年度(2017年度)の合格発表は、2018年4月5日でしたね。
毎年、監査法人ではこの時期になると受けた世代の人たちがソワソワしはじめます。
またこの時期がきたな、という感覚と同時に、もう1年経ったの!?と思わされる時期でもあります。
平成30年度(2018年度)修了考査は難易度高め!?合格率まさかの50%台
平成30年度(2018年度)修了考査の合格発表は例年とほぼ同じ時期の2019年4月5日に公表されました。
対受験者数合格率(実際に試験受けた人に対する合格率)はまさかの56.1%と厳しめの結果に。。対受験願書提出者数合格率(願書を出した人全体に対する合格率)は51.8%となりました。
例年60%台はあるイメージですが、結構大変だったみたいですね。
受験された方、お疲れ様でした。
受験した中での合格率(対受験者数合格率)は近年傾向は以下の通りです。
2013年度:67.6%
2014年度:70.8%
2015年度:71.8%
2016年度:69.6%
2017年度:69.3%
2018年度(今回):56.1%
見てもらうとわかる通り、過去最低水準なりました。
大手監査法人でも、例年より不合格だった人が増えたと聞いています。
合格している人の傾向と特徴
実際に合格している人はどんな傾向にあるでしょうか?
例外はあるものの、今まで見てきた感じだとこんな傾向があるように思います。
- しっかりと準備をするタイプ
- 仕事でも常に疑問を持って取り組んでいるタイプ(わからないことをわからないままにしない)
- 本質を理解しようとするタイプ
- 諦めないタイプ(試験中にわからなくても最後まで考えて書き続ける)
見ての通り、やるべき事をしっかりとやっている人は比較的合格している試験です。
あとは、監査法人に勤めている方が有利です。監査法人は試験休暇として試験直前の1週間〜2週間の休みをもらえるので、そこで最後の追い込みができるからです。
一般事業会社で働いているとこんなに長期休暇(しかも試験勉強のために)はなかなか貰えないと思います。
人よりも準備をして、勉強すれば合格できる試験ですので受ける人は舐めずに頑張って欲しいですね。
僕が実際に修了考査を受けた年度の勉強記録も記事にしていますので、覗いていってくださいね!!結構勉強したと思います。