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高いステータスを気にする人が減少?ステータスが制度として必要な理由。

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ステータスとは?

一般的には、社会的地位や身分を「ステータス」と呼んでいます。

高いステータスとはどのようなものをいうのでしょうか。

 

例えば、

  • 官僚出身
  • ◯◯大学卒業
  • ◯◯株式会社の役員
  • 社長
  • 一流弁護士
  • 売れっ子芸能人
  • ◯◯賞受賞歴あり

などを指します。

 

このようなステータスがあることで特別な優遇がある時代では無くなってきているのかもしれません。例えば、政治家はある程度の年齢になれば「天下り」と称した企業へ再就職し、多額の年俸が保証されるとか、〇〇社長の紹介があれば入れるような高級店などが昔は一般的だったのかもしれません。

 

ステータスが軽視されつつある現代

今は「天下り」も社会的に問題視され、かつてのように天下り先も無くなってきていると言います。同時に官僚や政治家を目指す優秀な人材も減少しているようです。

 

公認会計士においても昔ほどのステータスはなくなってきているのかもしれません。

昔の会計士といえば、監査に行けば、お昼ご飯はクライアント先(得意先)でご馳走になり、帰りには手土産をもらって帰って、「先生」と呼ばれるようなバブリーな時代もあったようです。今では、「そんなことをしてしまうと、独立性が害される」という理由もあって、クライアント先から接待を受けるようなことも基本的に禁止されており、公認会計士の「ステータス」感も昔と比べるとなくなっているのが現実です。

 

ステータスを与えることによるメリット

現在はステータスなんぞ必要ない!そんなことをするのは不公平だ!という空気感が社会全体としてあり、ステータスを与えることは「悪」のような空気感を感じます。

しかし、ステータスを与えることは非常にメリットの大きいことであって、これは一定程度は必要なのでは?と思うこともあります。

 

例えば、天下りの問題。かつては頑張って政治家になって官僚になれば50代そこそこで経済面で不安になることなくゴールが目指せるような環境があったといいます。それが理由とは言いませんが、政治家は人気がありましたし、有名大学の頭の良い優秀な方は政治家を目指すことが多かったように思います。また、芸能界でも女優やアナウンサーが政治家と結婚なんて話もありました。

今ではどうでしょうか?そんな話はありませんよね。むしろ、政治家は税金を使って何をしとるんじゃ!と叩かれ、東大卒の優秀な人材も政治家を目指そうとする人が減少しました。政治家にならなくても職業や経済的自由になるための手段という意味での選択肢も広がり、「あえて」政治家を目指す人が減少している、とも言えるのかもしれません。

ここには「ステータス」というキーワードがあると思います。

 

かつては、政治家になることは「ステータス」だったんだと思うのです。また、僕が大学生の頃は「◯◯商事」や「◯◯銀行」などの誰もが知っている一流企業に就職することもステータスでした。

「ステータス」というものは、必ずしも悪いことばかりではなく、人のモチベーションを上げてくれる効果があります。大変な努力が必要な一方で、手に入れることで経済的にも精神的にも満足感が得られるのが「ステータス」。

優秀な人たちはある意味「ステータス」を求めて必死に努力していました。

 

今のミレニアム世代や10代の若手世代の感覚では、「何それ?美味しいの?しょーもないことにこだわってるね」なんて冷たい目で見る傾向があるようにも感じます。

価値観の多様化とともに、選択肢の幅がかつてないほどに広がっていることが一因でしょう。

会計士業界でも、監査のみならず多様なキャリアを選択肢に入れる人が増加しており、転職する人も毎年たくさんいます。

そんな僕も今年は転職の年です。

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 個人的には、「ステータス」というものはある程度必要で残しておくべき文化だと思います。それで優秀な人たちがモチベーションを上げて頑張って、日本を元気にしてくれる可能性が高まるのです。成果を出しているんだから少し良い待遇をしてあげても良いのでは?と思います。うまく利用することで国民の幸福度も高まると思いますけどね。

それもやりすぎると悪いことに利用する人も出てくるので、その線引きが難しいですが。。

 

これからの時代は益々そんなドライな目が入ってくるように思いますね。世知辛いですが。

 

「ステータス」というものをうまく利用するような文化を作っていくと楽しくなると思いますね。

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