急に歯が痛くなったから職場近くの歯医者へ
先日、急に歯が痛くなった。でも平日は朝から夜まで仕事だし、なかなか時間がとれない。休日は閉まっている歯医者が多い(こんなとき、フリーランスだったらなぁ、、なんて思う)。
だから家の近くの歯医者に通うのは大変で、職場近くの歯医者に見てもらうことになった。ちなみに、歯医者はコンビニの数より多いらしい。
仕事のお昼休みの合間を縫って、歯医者で見てもらうことに。そうすると、歯が悪くなっていることが判明。通常、大人の歯というのはすべて永久歯に生え変わっているはずだけど、僕の歯は一部が乳歯のままだった(永久歯が一生生えてこない「永久欠損」という症状らしい)。
乳歯は長年使うことが想定されているような歯ではなく、永久歯に比べて根が浅く強度も弱い。そのため、長いスパンで考えると必ずボロボロになる運命らしい。
その乳歯の1本が悲鳴をあげた。
ちなみに、この乳歯は昔に治療していて、銀歯の被せ物をしている。この銀歯も長い目で見るとよくないらしい。なぜかというと、銀歯は熱によって変形する性質がある。
だから熱いものを食べると膨張し、冷たいものを食べると縮む。つまり、必然的にその変形したタイミングで銀歯と自分の歯の間に菌が入る。
これは仕方がないが、安価で強度の強い保険診療だと銀歯になってしまうから歯の寿命が縮まってしまう。
だから詰め物をするのでも、できるならセラミックが良いらしい(歯医者さん談)。
ただし、セラミックは保険適用外だから高い。
そんな銀歯の乳歯が悪くなっていた。歯医者に言わせたら、そりゃぁ絶対悪くなりますわ、、っていう歯だったんだろう。よく長持ちしてくれた。
その歯はもう使えないので、抜く(抜歯する)しかないのだけど、抜歯すると、当然ながら歯と歯の間に1本分隙間ができてしまう。これを放っておくわけにはいかない(放っておくと、周りの歯が動きだしてガタガタになるらしい。よくできたものだ)。
抜歯後の選択肢は4つ(入れ歯、ブリッジ、インプラント、矯正)
歯を抜いた隙間を埋めるのには方法が4つある。
- 抜いた歯の部分に入れ歯をする(保険診療)
- 抜いた歯の部分にブリッジを入れる(保険診療)
- 抜いた歯の部分にインプラントを入れる(保険診療外)
- 抜いて出来た隙間を利用して矯正する(保険診療外)
入れ歯は年齢的に無し。
ブリッジは、両隣の健康な歯を細長く削って、その名の通りブリッジ(橋)のように橋をかけて抜けた歯の部分に入れ物をして支える方法。つまり、2本の歯で3本分の力を支える必要がある。
しかも、健康な歯を削らないといけないし、すぐに割れるらしい(ブリッジをしていた人の体験談)。さらに、2本の歯で3本分の力に耐えるのだから当然に健康だったはずの両隣の2本の歯の寿命も短くなる。。。どうしても保険診療で、というケースじゃないならこれも無し。
インプラントは最近流行っている(?)。つまり、抜けた歯の部分にボルトを埋める(顎の骨に固定する)。その上にセラミックをかぶせる方法。芸能人とかインプラントをしている人が多いって聞く。これは確かに綺麗になるし、選択肢としてはアリかもしれない。でもリスクもある。下手な医者にかかってしまうとボルト部分が神経を傷つけてしまい、ずっと痛みがとれない人が時々いるようだ。それに、体の中にボルトが埋め込まれた状態になってしまう(仮に金属アレルギーとかになると大変かも)。
さらに、ボルト部分の金属が溶け出して、少しずつ歯茎が黒くなるようだ(これは除去できるらしいが)。
金銭面でも負担が大きい。保険診療外なので自費で、だいたい1本40〜50万円かかる。それで一生安泰ならいいが、そうもいかず、インプラントでも10年程度しかもたないらしい(自分の歯じゃないから耐用年数が一生じゃないというのは納得できる)。
10年で仮にダメになったとしたら、またインプラントをし直すのか?とか考えるとゾッとする。しかも2本目の歯が悪くなったらまたインプラントにするなら、金額が倍かかる。そして、10年に一度倍かかる。。。
(ちなみに、僕は永久欠損の乳歯が3本あって、うち2本は健康だが、20年もすればこの2本も当然ダメになるんだと思うと、インプラントで3倍かかる)。
そんなことを考えると選択肢として矯正が上がってきた。
つまり、将来悪くなる予定の歯を4本ほど抜いて、その空いたスペースに他の歯を寄せる方法だ。
- 特に歯並びが良くない場合、矯正はメリットが多い。
- 発音が良くなる
- 噛み合わせが良くなる
- 力が入りやすくなる
- 良い噛み合わせで均等に歯に力がかかるため、歯が長持ちする
- ブラッシングがしやすくなり、相対的に虫歯になりにくい
- 見た目(審美性)が良くなる
- アゴ関節の位置が整う
- 肩こりなどの体の体調が整う(歯ぎしりなども減る)
日本では歯列矯正は保険適用外だが、アメリカでは、矯正は保険が適用される。
アメリカでは矯正は当たり前で、矯正器具をつけている子供はステータスすら感じている(誇らしげ)らしい。日本では逆に恥ずかしい、、って思う人が多そうだけど。
だからアメリカでは多くの人が矯正するらしい。当然メリットが多いから。
一方でデメリットもある。
- 保険適用外だから高い(70〜100万円程度?)
- 矯正器具を長期間(2年超)つけないといけない
- 矯正中は食事や歯磨きが大変
- 場合によっては歯を抜かないといけない(スペースをあけるため)
- 矯正器具が目立つ(最近は目立たないのも出ているが高い)
正直、一番の問題はお金。あとは根性があればなんとかなりそう(痛みが一生続くわけでもないし)。
矯正ってすごく良い予防医療だと思うけど、保険適用にしてくれたらいいのにって思う(そんなことすると、国の財政がもっと悪くなるんだろうな)。
つまり、歯医者さんに色々聞いて、「お金が払えるなら矯正一択」という結論に達したので矯正を始めることにした(もちろん、その人によって症状が違うから全員に当てはまるわけではない)。
おそらく、奥さんは「え、ほんとにするの?またお金なくなるじゃん。。。」って思っただろう。でもやっぱりちゃんと考えたら、長い目で見ても矯正が一番だと思った。
申し訳ないけど、頑張って働いてその分稼ぐしかない。。
矯正専門医へ
職場の近くの歯医者さんがよかったのは、無理にインプラントを勧めることなく、矯正の選択肢もいれてくれたこと。
一般的に、矯正は専門性が高く難易度が高いため、一般歯科では上手く対応できない(儲かるから安価でやっているところもあるけど、失敗している例も多い。これはインプラントも同じ)。
その歯医者さんも、矯正専門医への相談をすすめてくれた。いい歯医者さんに出会ったと思う(その歯医者からすれば、矯正で他の医院にいくと売上が減る)。
そこで矯正を専門にしている「矯正専門医」の資格を持つ歯医者へ行った。
矯正専門医の先生は、上で書いたようなことを丁寧に説明してくれた。
矯正のメリットとデメリット。他の選択肢をとった場合のリスクなど。
どこで診てもらうかは本当に大切だと思った瞬間だった。
その矯正専門医の先生も言っていた。
「良い歯医者さんに診てもらいましたね。矯正を勧めてくれる先生は残念ながら少ないですから。すぐにインプラントに舵を切る人もいるぐらいです」と。
病院選びは大切
病院なんてどこでも同じと思っていたら痛い目に遭っていただろう。
やっぱり信頼できるところで、しっかりと診てもらうことが一番だ。
仮に少し値段が高かったとしても、良い先生に診てもらいたいもの。安い値段に惹かれても、安かろう悪かろうでは、長期的に見るとトータル費用は多くかかっていることも少なくない。
これは医者に限らず、我々会計士や税理士の専門家でも同じ。
やっぱり値段ではなく、「信頼」で選んでもらえるように努力する必要がある。最近は税務も価格競争で安さを売りに受注を取ろうとしている部分があるけど、本質を見失わないようにしたい。士業なんだから。
経験を積んで、最後はやっぱり自信をもってこう言えるようになりたい。
自分は安売りしません。高いですが、高いなりの理由(バリュー)があります。高くても満足はしてもらえるサービスを提供できる自信があります。
これが「時間単価」を上げて自分の価値を高めることにつながっているはずだから。
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