今回は、ビジネスを長期的な目線で成功させるために必要な考え方について整理したいと思います。
あなたの周りにこんな方はいませんか?
- 同僚や部下には冷たいのに上司や権力者にはやたらと媚びる
- 何かとマウントを取ってくる
- 上ばっかり見てて周りの近親者や後輩を疎かにしている
こういった方を見て、「何か間違ってないか?」と違和感を感じつつも、こんな方が若いうちからどんどん出世している姿を見て複雑な気持ちになったことはありませんか?
その違和感はあながち間違っていないかもしれません。
その理由について考えてみましょう。
「出世する人は社内政治が上手」のウソ
出世の早い人は社内政治が上手いな〜って感じたことがありませんか?
どんな組織にも(そこまでの実力はないけど)上司に気に入られてポンポン出世していく人っていると思います。
考え方によれば、気に入られることも能力だとも言えますが、長い目で見た場合には必ずしも正しくないのです。
あなたが今、30歳の誕生日を迎えたとしましょう。
周りには、ポツポツと出世の早い同僚が現れている頃かもしれません。
中には、あなた自身、どうも気に入らない人(同僚からは支持されていない人)が含まれていることも多々あることでしょう。
短期的に見れば、上手く上司に気に入られるような社内政治の上手い人が出世していく傾向にあるのは事実です。不公平だと思われるかもしれませんが、雇われている以上、それが現実です。
では、社内政治を上手くなるように努力する必要があるのでしょうか?
答えは、Noです。
10〜20年後を考えた場合には必ずしもそうではありません。
今30歳のあなたは10年後には40歳に、20年後には50歳になっています。
その時に組織や社会で活躍しているのは、誰でしょうか?
今の上司や大御所ベテラン経営者でしょうか?
そんなことはありません。
例えば、今50歳の経営者や役員は、10年後には60歳、20年後には70歳です。
つまり、もう現役を引退する年齢です。
その頃にビジネスの第一線を背負っているのは、言わずもがな今身近にいるような同僚達なのです。
身近な人を大切にしている人には、そんな周りの同僚からもチャンスが回ってくる可能性があります。
勝つための政治は必要ない
出世競争に勝つための社内政治は必要ありません。
さきほどもお伝えしたように、今のトップ権力者達は「今は」第一線で活躍しているかもしれませんが、20年後もそうとは限らないのです。
長い将来を考えた時に、最も大切にするべきことは、社内政治ではなく、今、身近にいる人達です。
それは仕事だけでなく、プライベートでも同じです。
家庭のある人であれば、最も大切にするべき存在は家族です。
決して、偉い人に媚びることが大切なわけではありません。
周りの人(特に身近な人)を大切にすれば周り回って自分に返ってくる、ということは良く言われていることです。
今を大切にすることがとても大切だという意味が理解できると思います。
身近な人を最も大切にしなさい
身近にいる同僚が10年後、20年後に重要なポストについている可能性は大いにあります。
だからと言って、そこまで計算して付き合う必要は全くありませんし、「いつもどおりに」「謙虚に」「素直に」周りと接していれば良いのです。
間違っても、短期的な利益や成果を得たいがために、身近な人を疎かにするのは良くありません。
また、周りにいるような上司に媚びて早く出世していくような人を羨む必要もありません。
これからの時代に特に大切になってくる「信用」は、そういった人にはなかなか貯まっていかないからです。
長い目で見た時に、良い意味でスポットライトが当てられるのは「今、周りを大切にしている普通の人」です。
見てくれている人は必ずいる
頑張って努力し続けている人のことは、必ず誰かが見てくれているものです。
周りを大切にする人をしっかりと評価してくれる人も必ずいます。
将来のことをしっかり考えていくことはもちろん大切ですが、そればかりでは夢物語ばかり話す人になりかねません。
足元の身近な人を大切にできていますか?
今一度見直してみましょう。
こちらの記事も参考にどうぞ。