早速ですが、あなたは仕事で無茶振りを受けた経験はありますか?
無茶振りを引き受けることで、「仕事の成長スピードが加速する」というポジティブな話をしたいと思います。
無茶振りな仕事は成長のスピードが加速する?!
あなたの周りには、実力以上の仕事を割り振られて、あたふたしながらも、何とかこなしていくような人はいないでしょうか?
仕事を割り振られた本人は、その時はネガティブな感情しか生まれないかもしれません。
なぜなら、自分の能力(キャパシティ)を超える仕事を振られると、当然できるかどうか不安になるからです。
「もし周りに迷惑をかけてしまったらどうしよう?」と考えてしまう人もいるでしょう。
短期的に見れば、そういったマイナスの感情が生まれがちです。
ただし長期的な目線で見た場合には、成長スピードが加速している可能性もあり、ポジティブな面もあるのです。
では、無茶振りを引き受けない人と、頑張って引き受ける人の違いについて、これから見ていきましょう。
無茶振りを引き受けない人の成長速度
一般的には、無茶振りを引き受けない人の方が多いかもしれません。
中には、「同じ給料なのに自分の方が大変な仕事をするのはオカシイ」と感じる方もいるでしょう。
こういった方が成長するスピードは「普通」です。あくまで、「普通」。
人はしたことのない仕事を依頼されると反射的に以下のような感情を抱くことが多いです。
・自分には能力が足りないのではないか?
・自分にはもっと下積みの経験が必要ではないか?
・周りに迷惑をかけてしまったらどうしよう?
あなたもこのような感情を抱いたことはありませんか?
この感情は、半分正解で、半分不正解です。
誰もがはじめての挑戦には緊張するものです。そして不安にもなります。
反射的に感じる自己防衛本能とも言えます。
この「緊張」や「不安」といった感情を早い段階で乗り切り、小さな成功体験を積み重ねることが、成長のスピードを大きく加速させるのです。
もし、あなたが無茶振りを引き受けないタイプであれば、こういった感情がないかチェックしてみてください。
・この仕事は部長がやるべき仕事だ
・若手の自分にはこの仕事が相応だ
この感情を上手くコントロールできないと、「会社が考える昇進(成長)ルート」を超えた成長は見込めません。
会社が考えた成長プランに合わせて仕事を行なっているので当然です。
○○歳になれば課長クラス、○○歳になれば部長クラス、といった具合に成長やキャリアアップに相当な時間がかかってしまいます。
日本企業でも、かつての年功序列・終身雇用が崩壊し、このような感情は少しずつ減少傾向にありますが、どこかで年功序列の考えが抜けていないのではないか?と感じることがあります。
ある意味「常識」や「固定概念」に囚われすぎると、成長速度が鈍化する恐れがあります。
無茶振りを引き受ける人の成長速度
近年、若手起業家が増えてきました。
中には若くしてメディアで大活躍している方もいます。そういった方は、総じて無茶振りを引き受けている方だといえるでしょう(本人が思っているかどうかは別にして)。
若手起業家が、多くの経験豊富な年配者を相手にビジネスをしたり、教える立場に立つことは一般的に考えて、不利な立場になりやすいです。
なぜなら、生きてきた年数が違う分、経験した内容や、聞いたことのある情報(インプットの量)が相対的に多いからです。
ある意味、このような方(ある種の目上の方)に対して若手が教えることは一種の無茶振りです。
例えば、このようなケースの場合、あなたはどう感じるでしょうか?
・新人教師がベテラン教師を相手にするセミナーや勉強会
・若手税理士が教えるベテラン銀行マンに必要な税務知識の勉強会
なんだか、頼りないなぁ、と感じませんか?
自分よりも経験値が高いとイメージされる立場の方にアドバイスを送ることは、ある意味でハンデを背負っているとも言えます。つまり、始まる前から期待値低く設定されてしまう傾向にあるにも関わらず、「成功させないといけない」といったプレッシャーがあります。
実際のところは、若手=知識が少ないという明確な根拠はないですし、歳を重ねたからといって努力の量が比例しているといった根拠もありません。
ただ、「そのように感じる」といった先入観があります。
「人は見た目が9割」といった書籍も流行りましたが、人は第一印象を無意識に焼き付けてしまいます。
そんな状況の中で、あえて「無茶振りだ」と思われることにチャレンジすることで、成長速度が加速するのです。
もし、あなたが仕事で無茶振りをされた場合には、このように思い直してみてはいかがでしょうか?
「この無茶振りは、自分を大きく成長させてくれるチャンスだ」と。