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情報公開のジレンマ。情報から得られる答えは?

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現代では、ネット環境の普及など、メディアが多様化したことにより、誰でも簡単に欲しい情報にアクセスできるようになりました(正しい情報かどうかは別問題ですが)。

 

一方で、フェイクニュース(デマの情報)が増加していることも事実です。

 

そんな中、多くの情報を得たい視聴者側と、メディアで情報を提供する発信者側の思惑のすれ違いにより情報公開のジレンマが頻発しています。

 

今回は、この「情報公開のジレンマ」について考えたいと思います。

 

 

情報は全てを知った方が良いのか?

多くの人は情報を出来るだけ受け取りたいと思っているのではないでしょうか?

 

なぜなら、正しい情報をいち早く受け取ることで、以下のような効果が期待できるからです。

・正しく迅速な対処が出来る

・安心できる(不安の払拭)

 

毎日のテレビ番組でも、ネット上でも、たくさんのニュースが流れてきて、私たちも目にすることができます。

 

安心が欲しくて、色んな情報を得ようとする訳ですが、調べたことにより逆に不安になってしまうこともあるでしょう。

時には、デマのニュースや歪曲された表現(過大表現、煽りの強い表現)に翻弄されて疲弊してしまうこともあります。

 

そう考えると、「世の中に出ている全ての情報を知ることは本当に幸せなのか?」という疑問が湧いてきます。

 

知らない方が幸せなこともある?!

「知らない方が幸せだった」というのは良く耳にする表現の1つです。

知ってしまったことにより、逆に不安が増加してしまうことを起因としています。

 

「知らない方が幸せ」が正しい場合は、実は限定されています。

具体的には、以下のような場合を指します。

・知ったところで今後の方向性に影響を与えない場合(いわゆる「くだらない」情報)

 

病気などのリスクについての情報は、確率の問題もあるので「絶対」ということはなかなか難しいものです。

また、喧嘩の原因となる情報(例えば夫の浮気)も知らない方がよかったと思うかもしれません。

しかし、病気や喧嘩の原因となる状況は、「事実」の可能性があることも考えなければいけません。

仮に事実だったとすれば、早く知っておくことで必要な対処が迅速に出来ることになるのです。

 

知っている情報に時間を浪費することも

テレビやネットニュースなどを見ていると、何度も同じ情報を目にすることがあります。

中には何度聞いても自分の中の情報量が増えないものもあります。

 

このようなニュースを「受動的」に受け取ることで、自分の大切な時間を浪費していまう恐れもあります。

 

もちろん、「娯楽」という意味合いでの情報は何度見ても構わないでしょう。

なぜなら、それはリラックスするために得ている情報なのですから(脳はリラックスできていないかもしれませんが)。

 

コロナウイルスに関する情報について感じること

新型コロナウイルスについても同様に、様々なニュースが報道されています。

中には、「トイレットペーパーや紙製品が無くなる」などのデマも流れていました。

 

多くの大切な情報は、公的機関が発信しています。

今回の新型コロナウイルスに関しては、政府や医療関係者からも適時に声明が出されています。

 

ウイルスに関する情報は、「早く正しく」知ることが大切ですし、これに異論はないでしょう。

ただし、目に入ってきた情報を全て正しいものと解釈し、「悪意なき」フェイクニュースを発信してしまうこともあります。

 

この前、どこかの会計事務所の代表がこんなことを言っていました。

 

「コロナは確かに怖い。でも情報の本質はどこにあるのかを私たちは見ないといけない。必要以上に恐れてはいけない」

 

確かにそうですが、僕はふと、反射的に違和感を感じました。

 

お前が言うな、と。

 

もっと言葉を選ばずに言うと、

 

お前に何がわかるねん、と。

 

組織のトップは、時に信頼を失いかねない発言をしてしまいます。

それは民間企業であっても公的機関であっても同じです。

 

情報の解釈は「自分自身で、考えて」しないといけません。

しかし、「事実」はしっかりと受け止めて、適時・適切な対応をする必要があります。

 

この未曾有の混乱の時だからこそ、

各人が情報をしっかりと取捨選択しないといけないと思わされる出来事でした。

 

また、こんな状況だからこそ、

本当のリーダーシップを発揮できないリーダーについて行く人は今後減っていくことでしょう。

命令することだけがリーダーの役割ではありません。

発言と行動によって、周りの人を惹きつけることができなければなりません。

つまり、「この人のためなら頑張ろう」と思ってもらえる人こそ、真のリーダーシップの素質を持ち合わせているのではないでしょうか。

(最後は独り言のようになってしまいました)

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