公認会計士になるには公認会計士試験に合格する必要があります。
受験資格はありません。高校生でも受験可能です。
公認会計士試験は、2回試験があります(厳密には、実務経験後に3回目あり)
まず、1次試験は、マークシート方式の短答式試験です。年に2回受けるチャンスがあります。5月と12月です。
1次試験の短答式試験科目は以下の4科目
・財務会計論 200点
・管理会計論 100点
・監査論 100点
・企業法 100点
の計500点で試験をします。
学校の定期テストみたいなイメージですね。
それぞれのざっくりした特徴は、
・財務会計論
簿記と会計の理論です。簿記がめちゃくちゃ得意になれば高得点を叩き出せるイメージです。
・管理会計論
その名のとおり、管理会計です。会社が損益とか業績の管理や把握をするときに使う会計です。中学生でも分かるように説明するなら、会社が潰れないように会社の成績を分析する会計です。
・監査論
公認会計士しかできない独占業務である監査の理論です。監査の手法などを学びます。
・企業法
法律です。企業の経営をしていく中で必要となる、会社法や金融商品取引法を中心に勉強します。例えば、会社を設立するには発起人という人を立てて〜とかです(わからないですよね)。笑
企業法は、点数を稼げる科目でもあります。
勉強方法はこちら。
といったところでしょうか。
これに合格すると、8月に2次試験の論文式試験を受験できます。
論文式試験は、1次試験の科目に加えて、
・租税法
・選択科目
が増えます。
論文式試験では、マークシート方式ではなく、学校の定期テストの様に、すべて回答用紙に手書きで回答していきます。
論文式試験というぐらいですから、理論問題の割合が多くなります。計算も出題はされますが。
論文式試験で増える科目の概要は、
・租税法
税金の勉強ですね。法人税、消費税、所得税です。消費税は仕事をしていない人でもとても身近ですよね。何か買った時に8%払ってるあれです。
法人税は、会社に利益が出たら税金を払わないといけないのでそれの勉強です。
所得税は、給料をもらっている人や、株式投資をしている人、扶養家族がいる人、仮想通貨で利益が出ている人、などを対象にした個人にかかる税金やその免除の方法などを学びます。
・選択科目
選択科目は、経営学、経済学、民法、統計学から自由に選べます。
圧倒的に選ぶ人が多いのが、経営学です。
ほかの科目は、別のところで勉強とか仕事で使う機会があって、知識が深い人ぐらいでないと選ばないイメージをすれば良いでしょう。
大学で統計学や経済学の授業を受けて勉強したから、という安易な理由で選ぶと火傷する科目です。笑
経営学はなかなか楽しいですよ。個人的には。
よく出てくる経営用語は一通り学びます。
ファイナンス理論も学べます。
適当に例を出すと、MM理論、スプレッド、イールドカーブ、裁定取引、ブルーオーシャン戦略、エンジェル投資家、ロング、ショート、なんて金融用語やマーケティング用語まで出てきます。幅広いでしょ?笑
これを本気で勉強すれば日経新聞もよく理解できるようになるでしょう。
それぐらい役に立ちます。まぁ、全部役に立ちますが。笑
まぁ、こんな感じに2次試験の論文式試験にも合格すると、晴れて公認会計士の試験に合格するわけですね。
そのあと2年ほど実務を経験して、実務試験を受けたら正式に公認会計士です。
この試験はわかりやすく言えば、車の免許を取るときの修了検定みたいなもんですね。
試験の名前も「修了考査」っていいます。
修了考査の勉強記録も記事にしているので参考にどうぞ。
なんとなく興味を持ってもらえましたか?笑