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【SNS攻略のヒント】一万人の「誰か」より、一人の「あなた」にアプローチする。

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一万人の誰かに拡散するより、大切な「あなた」にアプローチする大切さ

ふと、思った。

SNSはどうやって使うのが効果的なのか?

 

「効果的」という言い方は若干イヤラシイが、

どうやってSNSを使うと「楽しく、かつ、身になるか」を考えてみた。

 

Twitterはリツイートが大切?

Twitterでよく見るのは「拡散希望」というツイート。

確かにたくさんの人に拡散してもらうことで、多くの人が目にすることになる。

つまり、自分に「興味を持ってもらえる可能性」が高くなる。

 

興味のない人にどれだけアプローチをしても振り向いてもらえる可能性はほぼゼロ。

だから、Twitterで何かを「売りたい人」は、リツイート、それも「影響力のある人」のリツイートを望む。

 

つまり、「数打ちゃ当たる」作戦だ。

 

なんというか、金融機関や保険マンの飛び込み営業のようだ。

 

飛び込み営業と聞くと、「その人」に対してアプローチしているように感じるが、実際はそうではないことが多い。

言い方は失礼だが、(売れない)飛び込み営業マンがアプローチする対象は「その人」ではなく、「商品を購入してくれる可能性のある財布」だ。

その理由に、保険の営業マンの多くは、保険の契約が成約すれば急に連絡を取らなくなる。つまり、その人に買ってほしい商品を売っているのではなく、「誰でもいいから」買って欲しいんだ。

 

だからもし保険の営業マンに会う機会があったら聞いてみよう。

 

あなたから保険を買った人の財産内容や家族構成はわかりますか?

と。

 

それを全く答えれない、場合によっては、名前すら出てこないような人だったら

「ただ保険を売りたいだけ」の営業マンかもしれない。

 

 

それは違うという意見もあるだろう。

でも営業ノルマがあったり、売らなかったら生活費が満足に稼げないのであれば、多少の冷血さが必要になることも分からなくもない。

 

例のかんぽ生命の事件があったが、残念ながら、まさにそういった背景がある気がしてならない。。

 

保険を例に出したが、会計事務所(税理士)も同じ

 会計事務所(税理士事務所)では、担当の税理士毎に売上目標を設定されることが多い。

つまり、売上をいくら上げるには、いくらの受注を取る必要があるか?を考える必要がある点では保険の営業マンと同じだ。

 

でも税理士のような士業の先生方は、(僕も含めて)営業が慣れていないし苦手だ。

 

だから売上を上げるために「新規の」お客さんを取ろうとしてしまう傾向にある。

でも「既存」のお客さんを深掘りすることで、「数を売って」金融機関に営業回りをするよりも効率が良くWIN-WINになることが多いのも事実だ。

 

例えば、新規の受注をするのではなく、

既存の顧問先の社長に相続税対策を提案してみるだけでも効果があるかもしれない。

 

これは嘘のようなホントの話だが、「顧問税理士が税務申告以外に何もアドバイスを言ってくれないから不満だ」という経営者は多い。

 

 

大切な「あなた」にアプローチするとどうなるか?

 

保険の営業マンの例で説明しよう。

 

誤解を恐れずに言うと、保険の営業マン(もしくは、セールスレディ)が一番大切にしているのは何か?

それは、「その人に保険料を払い込むだけの資力があるかどうか」だ。

なぜそう言えるか?というと、さっきも説明したように、保険の営業マンの多くは販売先(保険に加入する人)の財産内容をよく知らない。

中には、「知ろうともしない」人もいる。

 

これでは「あなたの資産形成や将来設計のために保険を活用しませんか?」なんていう謳い文句は口からでまかせだと言われても仕方がない。

 

その人の財産や家庭環境、お金に対する価値観なども分からないのになぜ「その保険」が一番最適だと説明できるのだろうか?

本当に「デキる」保険のセールスマンは、そのあたりもしっかり理解しているのだろうが、「自分勝手で、専門能力の高くない」セールスマンがいるのも事実で、そういった人から保険を買っている人も実際には多く存在する。

 

だからこんなことが言われるようになる。

 

保険を売ってたら友達がなくなるよ。

 

でもこれは間違っている。

保険が本当に役に立っている人もいるから。

また、保険によって「貯蓄」と「安心」を無理なく買って、将来に上手に備えることは間違ったことではない。

 

つまり、本当に「その人にあった」保険のアドバイスができるのであれば、保険は良いものになる。

 

結局、違いは、大切な「あなた」にストレートにアプローチできているかどうか、だ。

 

保険のセールスマンよりもファイナンシャルプランナー(FP)を信頼する人が多いのもこれが理由だ

(FPと言ってるだけで、実質は保険を売ってるだけの人であっても、だ)。

 

ファイナンシャルプランナーというだけで、「自分のための」オーダーメイドの財産設計をしてくれると期待する人は多い。

確かにFPはそこが出来るのが売りだし、それが出来ないならFPを名乗る資格はない。

(でもファイナンシャルプランナーは誰でも名乗って問題ない資格だ)

 

税理士業務をしている立場からすれば、保険を売っているのに税金(所得税、贈与税、相続税)について無知なのは、顧客の立場を本当に考えているとは言えない。

だから本当にお客様第一に考えているなら勉強するだろうし、自分ではわからないのであれば専門家(税理士など)を同席させてより良い商品を選んであげる方が良い。

 

SNSでの理想の状態は?

SNSにおいても、理想は、大切な「その人」に単独アプローチする状態なのだろう。

 

見知らぬ人に「(とりあえず)拡散をお願いします」というよりは、「その人」と仲良くなって、一人一人にアプローチする。

どうやったらWIN-WINの関係になれるかを真剣に考える。

その方が結果として「信用」も高まって、(本当の意味での)フォロワーも増えることだろう。

 

簡単にできることではないが、意識しておくだけでも行動が変わる可能性は多いにある。

 

 

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