監査法人での働き方は結構特殊なのかもしれません。
基本はクライアント(監査される側の会社)毎に監査チームを組んで仕事をします。
中規模の上場会社であれば、
パートナー×2人
マネジャー
シニア
スタッフ×数人
というチーム構成が多いように思います。
この監査チームで1番責任を問われるのは間違いなくパートナーです。
ただ、実質はマネジャーが多くの判断を下します。
そしてシニアが1番多くの時間、クライアント業務に関与します。
じゃぁ、スタッフは?
スタッフは業務補助のようなイメージがマッチするかもしれませんね。
いわゆる、見習いです。
今回、責任感を持とう!と言いたいのはスタッフの方です。
スタッフは、見習いなのでハッキリ言うとそんなに難解なことは要求されません。
仮にされたとしても上の人に相談して解決したらOKです。
ただ、三つ子の魂百までとも言われるほどで、まさにスタッフ時代の心持ちがその後のキャリアや実力に大きく影響してきます。
良いスタッフは、自分で考えます。
そして時間がかかっても決して諦めません。
わからなくても上司に相談したあと、納得するまで質問し続けます。
さらに、物事の本質を理解しようと努めます。
逆にいけてないスタッフは、自分で答えを出そうとしません。
すぐに上司に答えを求めます。
わからなかったら、すぐにわかりませんと言って投げ出します。
責任感を持って仕事を終わらせることよりも早く終わらせることを1番に考えます。
仕事をしていると良く言われるのが、「効率化して時間を削減しましょう」という言葉。
確かにそれは大切ですが、中には勘違いしている人がいます。
どんな人かというと、時間を削減するために手を抜いてテキトーに終わらせようとする人です。。
いや、効率化することと手を抜くことは別ですから。。って言いたいですね
出来るスタッフと出来ないスタッフは何が違うのでしょう。
おそらく、違うのは「意識」だけだと思います。
能力もあるよ、って言う人もいますが、曲がりなりにも全員が公認会計士試験の合格者です。
理解能力は通常レベルにはあると思います。
となると、あとは意識の差が大きいでしょう。
スタッフの時は、自分が間違っても上司がフォローしてくれますし、クライアントからの相談も対応することが少ないです。
対応する場合でも、ほとんどの場合、1人では対応しないので、うがった見方をすれば上司の横についてるだけです。
下手すれば、その相談対応中に一言も発しません。
というか、ついていけない場合もあります。
多くの会計士が、新人の頃にこういった経験をしてモヤモヤするでしょう。
それが嫌で勉強をして経験を積んで少しずつ一人前になっていきます。
でも大切なのは、どんな時でも「自分はこう思うんだ!」とハッキリと持っておくことです。
その意識一つで仕事のパフォーマンスが全然変わってきます。
この間、入社2年目ぐらいのスタッフから監査中にこんな質問がありました。
「この数字が動いています。この部署でこれだけ動いているようですが、内容はよくわかりませんでした。これ以上追えませんでした、すみません。」
これを聞いてどう思いますか?
僕は、「じゃぁ、もっと調べるか、会社の分かる人に聞けよ」と心の中で思いました。笑
この時点でこのスタッフは考えることを放棄しています。
上司が答えをくれると思っているのでしょうか。
ドキッとした新人会計士の方がいたら、意識してみてください。
自分が最後まで責任を負うんだ!ぐらいの気概で仕事をやってると全然パフォーマンスが違ってきます。
監査法人の役職について興味のある方は、この記事も参考にどうぞ。