会計士で食えないっていう人は、
— 公認会計士わんころくん@雑記ブロガー (@wankorokun_0707) 2018年11月25日
公認会計士っていう資格が飯を食わしてくれると思ってる節がある。
なんか勘違いしてない?
どんな資格でも、資格が飯を食わしてくれるなんてことはもともと幻想。
資格を取って、プラスそれに甘んじずに頑張るならいいと思うけど。
少し前に「会計士は食えない」というニュースが世間を賑わせた。
会計士だけでなく、士業全体が食えないという趣旨だったと記憶している。
その理由は、景気が少し落ち込んできて資格を取ろうとする人が増え、競争激化の結果、食えない人が出てくるといった論調だった。
会計士でいえば、東芝の例の事件から大手の新日本監査法人がずいぶんと叩かれた。
当時は、新日本で働いてる人は飲み会すら自粛していた。
業界で行われるパーティー類も当然欠席。
今年の年明けには、こんな記事もネット上に出ている。
公認会計士は「泥船」職業?「監査」離れ鮮明…ひたすらマニュアル仕事、トチればクビ | ビジネスジャーナル
記事にはこんな言及もある。
ここ数年は公認会計士の余剰などが原因で「食えない資格」という負のイメージも強い。
ここのインタビューに答えている会計士は大分偏った意見だなって思う。笑
確かに、業界として人が余っていたときもあれば、今のように人手不足なこともある。
ただ、それは会計士に限らず、士業に限らず、どんな仕事でもそうじゃないだろうか?
会計士という世間でいう難関なプレミア資格があるからこそ取り上げられるのだろうけど、
いつの時代も人が余っている好景気のときもあれば、足りない不景気なときもある。
いつの時代でも「優秀な」会計士は生き残っている。
かつての大量合格世代については、今、監査法人で中核を担っている。
大量退職にもめげず、監査法人に残っている当時の入社年次の世代は相当優秀な世代だ。
その世代は、僕が入社したころにはバリバリのシニアだったが、印象としては正直マネジャーより仕事ができてきた。
今はマネジャーとして法人を支えている人が多い。
そのあたりはこの記事で語っています。
ほかにも、
現場に行っている会計士が企業の担当者から質問を受けると、「ちょっと待ってください。審査に確認してから回答します」と言うから、「あなたに聞いているのに、なぜこの場で答えてくれない」という批判が多いのです。
これも本当に重要で複雑な論点だけで、ほとんどない。
たま〜にこういう人もいるけど、こういう人は仕事ができないし信頼されてない。
最終的に審査に確認しないといけないとしても、まずは、自分はこう思うという意見を1人の会計士として発言するのが筋だ。
その上で法人としての意見は少し待ってくださいね、大人の事情があるのでw ぐらいのニュアンスでクライアントに不満を持たせない工夫をすれば良い。
それは至極当然のことで、言うまでもない。
会計士がマニュアル潰して形式的なチェックだと言ってるのも勘違いしてると思うし、誤解を与えかねない。
確かに形式的なチェック「も」必要だ。
どんな仕事でもそうだろう。
そうしないと、些細なミスをしかねないから。
チェックリストを潰すようなものだ。
その枝葉の論点を重箱の隅をつつくように指摘する会計士はどうかと思う。
ただ、擁護するわけではないけど、
新人スタッフは少し形式的なチェックが多いのは確かだ。
だって、本質的なところを任せても自分で処理しきれないでしょ?っていうのが本音だと思う。
経験を積んでいくことで少しずつ出来るようになる。
会計士も別に他の仕事となんら変わることはない。
なのに、「会計士」というだけで多くの人は過度な期待をしているのかもしれない。
期待に応えられるように努力はしないといけないけど、公認会計士試験というペーパー試験に受かったばかりの大学生上がりの新人が、いきなりスーパーマンみたいに仕事をバリバリこなせるわけがないだろう。
自分の新人のころを思い返してみて欲しい。
自分も出来なかったはずだ。
それを棚に上げて(または都合の悪いところは忘れて)、文句を言ってる会計士は確かに結構いるかもしれない。
でも個人的には、
そんなやつほっとけ。
って感じ。
だって、やりたいことやったらいいやん。
文句言われないぐらいやって、実績出したらどんなやり方でも大概周りは黙る。
そんな気概を持って新人会計士には頑張ってもらいたいものだ。
もちろん、受験生もね。
会計士を「やめとけ」という人の話もそこまで信じなくていいと思う。
この記事でも書いたけど、要は自分で決めたらいい。