公認会計士わんころくんの人生戦略

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できる経理マンは何が違うのか?公認会計士が考える「会計業務で必要な簿記の知識よりも大切なこと」とは?

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経理マンの基本は簿記

経理業務をするときに必要となるのは簿記の知識ですよね。

基本的な複式簿記や仕訳の意味がわからないと、経理業務で少し複雑なことが起きると対処を間違ってしまう可能性が高まります。

 

そのため、基本知識として簿記を知っておくことは経理マンにとって基本スキルになることでしょう。

例えば、会社で起こった事象に対して、どの勘定科目を使うのか?を判断しなければならない場合、簿記の知識が必要ですよね。

 

例えば、他部署から「経理処理してください!」と請求書が回ってきた場合に、どのように伝票を起票するのか、迷う場合もあると思います。固定資産を買ったみたいだけど、勘定科目は機械装置かな?それとも器具備品?でも、ソフトウェアかもしれない。

買ったものの未だ使っていなかったら、建設仮勘定かな?なんて判断をしないといけませんし、少額で資産性がないなら費用処理しないといけませんね。

 

「未払金」と「未払費用」の違いについても間違えているケースが良くあります。

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このあたりは簿記の知識が多少なりとも必要なので、経理業務に簿記は基礎知識と言えることでしょう。

簿記1級までの知識でなくとも、個人的には簿記3級か2級レベルの知識があれば十分だと思います。大切なのは、簿記の仕組みをしっておくこと。あとは実務をしていくうちに慣れるでしょう。

 

簿記が出来るのにデキない経理マン

中には簿記1級の資格を持っている新人経理マンや、公認会計士試験の勉強経験のある経理マンもたくさんいます。

では、必ずしもその知識を持った人が経理業務に長けているかというと、それは一概にはいえません。実務と机上の理論がマッチしていないと使える知識になりませんからね。

 

各部署から回ってきた伝票や経理処理の依頼に基づいて、簿記の知識をフル活用して仕訳を起票するわけですが、簿記の知識が十分にあっても間違ってばかりの経理マンが多いのも残念ながら事実です。

これは会計監査をしていると良く実態が見えますね。

 

デキる経理マンは何が違うのか?

では、簿記の知識があるだけじゃダメなの?何が違うの?と思われると思います。

デキる経理マンは何が違うのでしょうか。

 

もちろん、簿記の知識はあるに越したことはありませんし、簿記の知識が全くないと仕訳を間違えるリスクも高まります。

出来上がった決算書を見ても会計的な目線で財務諸表分析ができず、今後の管理部署としての対策を立てることも難しくなりますしね。なので、簿記の知識があることに優位性があることは事実ですし否定しません。

 

ただし、中には簿記1級クラスの知識を持っている人よりも、明らかに簿記の知識は乏しいハズなのに経理で優秀な方がいます。

そのような方は何が違うのでしょうか。

 

監査をしていて一番思うのは、情報収集能力の違いです。

 

どれだけ簿記の知識があっても、大切なのは「会社で何が起こっているのか?」を捉える力です。経理処理は、会社で起こったことを正しく決算書に表現することが求められる仕事です。

つまり、会社で何が起こっているか?現場で何が問題となっているか?を十分に把握できていないと正しい会計処理ができないのです。

逆に言えば、この点に優れた人は多少簿記の知識が劣っていても正しく会計処理ができる傾向にあります。

 

何が起こっているか?というのは表面上だけでなく、その真意も正しく捉える必要があります。株式会社であれば営利企業なので、行為には必ず合理的な理由があるのです。特に上場会社のような規模になれば、何も考えずに会社のお金を使っているなんてことはありえません。

また、形式的には(表面上は)書面に書いている理由でも、その実態(本当の意図)が違う場合もあるので十分に内容を把握する必要があるのです。

 

そのために必要なことは、他部署との密な連携や、情報収集のアンテナを張っておくことです。

これが経理部署で上手く出来ている会社は、決算書も正しく作成できる傾向にあります。

これは僕自身、何十社も会計監査をしてきた中でも各社共通している事実なので間違っていないでしょう。

 

できる経理マンになるためには、

会計の正しい知識のみならず、状況を正しく把握する力が求められます。

状況を正しく把握できていれば、会社で何が起こったかわかります。会社で起こったことが正しく把握できていれば、基本的に会計処理は間違えにくいです。

間違っていたとしても、何が起こっているかの説明ができるので間違っている箇所が明確になります。

 

一番ダメなのは、書面上形式的に書いていることで会計処理を判断して、間違っていた場合に内容を質問されても答えられないことです。起きた内容がわかっていないのに、正しく会計処理することはできないのです。

 

できる経理マンになるためには、「会社で起こっていることを正しく把握する」工夫が必要です。例えば、よく事情に精通している人と密にコミュニケーションをとっておくのも有効ですね。

会社で起こったことは決算書(財務諸表)に反映されるわけですから、それを見て状況を説明できるようになれば一流の経理マンだと思います。

 

会計業務に携わる人は意識してみることをオススメします!

 

簿記の勉強をはじめてみようと思っている方は、この記事も参考にどうぞ。

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