80対20の法則とは?
80対20の法則ってというよく聞く言葉。
何かというと、結果の約80%は20%の経験から生じるという経験則であり、これはパレートの法則とも言われている。
つまり、会社の売上の8割は全体の2割の人材が生み出しており、言い換えると重要な2割のことに集中することで成果に繋がるから、そこに集中しなさい、ということだ。
優秀な2割が会社全体を牽引
会社でいえば、優秀な2割の人が会社全体を牽引している。それは確かに想像してみると納得する。2割というと言い過ぎなのかもしれないが、確かに部署内でも一部の人が全体のうち多くのバリューを生み出しているような気がしてならない。
その中に入ろうと、必死で努力する自分がいることも事実。
そう考えると会社はその2割の人に対してしっかりとケアしていく必要がある。そうしないと優秀な人材がどんどん流出してしまうからだ。
ただし、矛盾するようだが、優秀な2割の人が辞めることで次の2割の人がどこからともなく現れてくるのが組織の不思議なところ。これが特に大企業に多い組織力というものだ。
退職・転職するのも優秀な2割の人材?!
時に会社の中で優秀な2割の人材は、「自分が正当に評価されていない」と感じることがある。つまり、モチベーションの問題だ。
仮に本当に2割の人が会社の8割の売上を作っているとすると、その2割の人たちは破格のボーナスや報酬をもらったり、しかるべき評価をされても良いはずだ(他の人の数人分の売上を出しているのだから)。
でも実際にはそうなっていない場合が多い。
アメリカでは評価される人には多額の報酬が支払われるケースが多い。日本でも外資系と言われる企業が同様の方法で評価されている場合がある。
モチベーションの問題は、組織の将来に大きく影響する。
例えば、優秀な人材は、会社に過度に頼らない傾向にある。つまり、今の会社がダメだと思うと退職し、転職していく。
これは非常に難しい問題だが、多くの企業で「不要な顧客を切らない」がために、優秀な人材が疲弊して辞めていくということが起きている。
不要な顧客とは、サービスの対価に見合わない顧客のことだ。
具体的な例で考えるとわかりやすい。
あるコンサル業務を月3万円で受注したとしよう。
月に3時間程度の業務量が必要な仕事であれば、時給換算で1万円になる(決して、悪くないだろう)。
一方で同じコンサル業務を受注することで月に30時間かかってしまうと、時給換算で1,000円になってしまう。
実際のところ、人件費だけでなく、諸経費・固定費なども回収しないといけない中で、通常これでは赤字になる。やればやるほど赤字が広がっていく。
さらに、30時間もかかっているにも関わらず、クレームが多く揉め事が多くなるような相性の合わない顧客ならどうだろうか?余計に機会損失が生まれていることになる。
そんなバカなことをする会社はないだろう?と思うだろうか。
でも実際のところ同じようなことが行われていることが多いのが現実だ。
理由は様々で、単純ではない。
例えば、
- 顧客の業績が低迷していて、今は仕方がないが踏ん張り時だ
- 顧客側の対応が悪い
- 長年の付き合いだから、ここで辞めるわけにはいかない
etc.
ハッとした人はいないだろうか。
「ダメな顧客は切れ」という単純な問題ではない。将来性があるなら今は我慢して一緒に頑張っていく方が良いかもしれないし、割に合わないのであれば報酬を上げてもらうか契約を解除するほかないかもしれない。
肝心なのは、それにトップが気づいているかどうか。
知らずしらずのうちに、そのような状況になっていた、というケースはあるあるだ。
価格競争に巻き込まれて、安請け負いしたばっかりに負のスパイラルに陥ってしまっているケースも少なくない。
問題は現場で起きている。
ぜひ経営者は現場に耳を傾けてほしい。
そうしないと優秀な人材がどんどん辞めていく。
監査法人でも優秀な人材から辞めていく、と良く言われている。これは同じような構図になっているように感じる。
優秀な人材はどのようにしてキャリアアップするか?
逆に優秀な人は積極的に自分をアピールしていけば良いと思う。
それが業界全体の活性化につながるし、個人の将来性にも影響するだろう。
社内で昇進の機会が少ないなら、部署異動を希望するのも手。転職して外の世界を見渡してみるのも1つの手。
最近よく聞くのは、「近頃は優秀な若手から辞めていくんだよね〜」という言葉。
そりゃそうだ。とも感じるが。。
優秀な2割の人材から会社を辞めていく、この現象も80対20の法則とネーミングできそうだ。
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