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ガチョウの金の卵の物語から学ぶ会計の大切さ

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ガチョウの金の卵の物語を知っていますか?

 

ウソップ寓話で「ガチョウと黄金の卵」として知られていますね。

 

ある日、農夫の飼っていたガチョウが金の卵を生むというお話です。

 

知っている人も多いと思いますが、今一度、このお話から学んでみましょう。

 

 

物語の概要

農夫が飼っていたガチョウが、ある日、金の卵を1つ産みました。

 

はじめて金の卵を見たときは誰かの仕業だと疑いましたが、疑いながらも市場に持っていくと、それは本当の純金の卵だったことが判明します。

 

また次の日もガチョウは金の卵を生みました。

その次の日もガチョウは金の卵を生みました。

 

ここで満足していれば、農夫は半永続的に(少なくともガチョウが死ぬまで)は、毎日金の卵を手に入れることができました。

しかし、農夫は欲を出して「このガチョウのお腹の中には、金の塊が詰まっているに違いない」と考えます。

 

その結果、農夫はある日、ガチョウのお腹を切り裂いてしまいます。もちろん、その中に金の塊がたくさん入っていると信じて。

 

結果はどうだったでしょうか?

 

ガチョウのお腹の中には何もありませんでした。

さらに、農夫は資産を生み出し続けてくれるガチョウを死なせてしまったのです。

 

この物語から学ぶこと

この寓話から学べる事とは何でしょうか?

 

欲張ると良いことがない、ということでしょうか?

それもあるかもしれませんね。

 

1番ダメだったのは、長期投資という視点が欠けていたことだと思います。

 

この農夫は、会計的に言えば、短期的な利益、つまりPLばかりを見ていました。

フローとしての利益です。

今、いくら稼げるのか?

今年はいくら稼げるのか?

 

フローばかりを見ていると、それが途絶えた瞬間、収入がゼロになります。

 

もし、この農夫がBS目線でガチョウを捉えていれば、扱い方が変わっていたのかもしれません。

もっと言えば、この農夫には会計の知識・知恵が足りなかったのかもしれません。

 

ガチョウを資産をして捉えることができれば、もっと違う選択肢を考えられたでしょう。

もっと将来的に金の卵を長く産んでもらうにはどうしたらいいのか?を考えたでしょう。

今得られる利益よりも、トータルの将来キャッシュ・フローがどうなるか?を真っ先に意識していたでしょう。

 

僕がここで言いたいのは、

やっぱり会計は大切ですよ、ということです。

 

BS、PLと聞いて何のことかわからない人は、正直、ビジネスの基礎がありません。

 

この話を聞いて、少しでも貸借対照表を思い浮かべた人は会計を少しでも学んだことがあるのでしょう。このタイプの人は、資産を守って残していくのが上手な人です。

 

日常生活の中でも、私たちは、知らず知らずのうちに、目先の利益を求めてしまいがちです。

 

世界的名著「7つの習慣」でも、大切にすべきことは「緊急性は高くないが、重要な事項」だと説いています。

緊急性が高くて重要なことは、誰だって出来ます。意識しなくてもせざるを得ないので出来るのです。

 

どれだけ長期的な視点を持って、今を大切にして将来に備えられるか?

ここが運命の分かれ道のように感じます。

 

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