いつも読んで頂きありがとうございます。 わんころくん(@wankorokun_0707 )です。
公認会計士の仕事はなくなる?!
公認会計士の仕事は本当になくならないのでしょうか?
こういった質問を受けることがあります。
このような不安は公認会計士試験の受験生が抱くことがほとんどです。
不安になる要素は、間違いなくAIの台頭でしょう。
なぜAIが公認会計士の仕事を奪えるのでしょうか?
これは、最近雑誌などでも取り上げられるので不安にもなりますよね。
AIによって変化する公認会計士像
AIによって公認会計士の仕事にどのような変化が起きるか考えてみましょう。
良い変化
AIの能力が上がることで良い変化もあります。
例えば、
- 単純作業が減るため、本来公認会計士がするべき仕事に集中できる
- 繁忙感の強い監査業務の時間削減に役立つ
悪い変化
一方で悪い変化も。。。
- 基本動作ができない会計士が増える
- 考えずに仕事しているとAIにとって代わられる
今監査法人で実際に働いているのですが、
正直AIに仕事がとられることは当分ないように感じています。
書類のチェックや会計処理がAIでも出来ると簡単に言い張る人は、公認会計士の独占業務である会計監査をしたことがないのでしょう。
あるサイトには、
監査は、ひたすらマニュアルのリストを潰していくだけの仕事
なんて、なんとも気を引きそうな表現をしているところもありますが、
未だにそんなことしてる会計士が監査法人にいたとしたら、評価されずに仕事が減っていってるでしょうね。
監査を受けてる経理の人も、
色んな会計士と関わると思うので、すべての会計士がしっかりしているとは思いません。
だって、入社1年目の新人も、監査を受けてる側からしたら同じ会計士ですからね。
ただ、言えることは、
3年以上経っても同じようにマニュアルを潰すことばかり考えている会計士がいたとしたら、残念ですが法人内でも評価はされていない人でしょう。
会計に深く携わったことのない人は、
伝票のチェックをしてるだけなのに、なんでAIに取られないの?
って思うかもしれませんね。
会計処理には判断が必要です。
会社によっても状況が違います。
同じ業種でも会社が違えばビジネスが多少なりとも違うので、会計処理の論点も変わってきますね。
会社のビジネス自体が機械化されて、業務も入力も分析もすべてAIが行って、一寸の狂いもなくすべての処理が間違いなく処理される時代になれば、公認会計士の仕事はなくなるでしょう。
そんなことありえますか?
少なくとも今後10年ではそこまで整備できないのでは?というのが正直な感想です。
ホリエモンの書いている「10年後の仕事図鑑」を読んでもまだまだ会計士は大丈夫だなと思いますね。
その本を読んだ時の感想も記事にしています。
もし、AIが行うプログラム自体が改変されたらどうでしょう?間違ってるものを合っているものとして処理され続けてしまいます。
なんてことも起こりそうです。
まだまだ課題がたくさんです。
監査法人の強い繁忙感
監査法人の業務は正直とても繁忙感が強い状態です。
難しい試験に合格しても仕事がない
なんてニュースが流れれば、やっぱり不安になるし受験生も減っていきます。
他にも不正を見逃した会計士が処罰されたり、社会から要請されるレベル感も高まっているのが現実です。
このような状況でAIが力をつけてくると、
ぼくはむしろ
この単純作業は全部AIがやってくれるのね、ありがとう!
ぐらいにしか感じないと思いますね。
甘いですかね?
今まで何十社と見てきましたが、
正直AIだけで経理がなんとかなる会社はほとんど知りません。
まだまだ公認会計士の仕事はなくならないし、
むしろAIの台頭で公認会計士の業務がイノベーティブに変化できるのではないでしょうか?
しかも、今の時代、仕事を減らす意識のない組織は成長していきませんので、
積極的にAIを利用する会社が増えてくるのは当然のことでしょう。
少し前にもAIについて考えた記事があります。
よかったらこちらもどうぞ。
ハーバードビジネスレビューも参考にしています。
AIに仕事が代替されるというと怖い部分もあると思いますが、公認会計士は税理士登録をして独立開業している人もたくさんいますし、選択肢は多く持てる職業であることには今も変わりありません。
AIにも負けず実際に独立してAIを利用してやるんだ!という意気込みの方もたくさんいるので、そいった方の話を聞いてみたり、本を読んでみるのもいいかもしれませんね。